お知らせ

福島大学における積み上げ式データサイエンス教育の構築

福島大学では、2022年度より基盤教育科目「データ分析入門」から「データサイエンス実践演習」へという積み上げ式のデータサイエンス教育体制を構築する。

 

データ分析入門

「データ分析入門」は、2021年度より1年生以上を対象とした「問題探究科目」(福島大学基盤教育科目群)として開講している。本講義は、基礎的なデータ分析手法の実習を中心とした入門的な内容となっているが、学生が自ら問題設定を行い、簡単なアンケートを作成し、さらにExcelなどのデータ分析ツールを用いて仮説検定を行うことが特徴的である。

 

データサイエンス実践演習

また、「データサイエンス実践演習」は2020年度より2年生以上向けのワーキングスキル科目(福島大学基盤教育科目群)として開講している(注1)。内容的には、①企業や公共団体等でのデータサイエンスの活用事例の紹介、②データ分析手法の実習、③福島市等自治体の実際のデータを用いたグループ演習など、実践的なトピックを多岐にわたって取り扱う授業である。

本授業の特徴は、コンサルティング経験のある外部講師の利用(元 アクセンチュア株式会社 デジタルコンサルティング本部 シニア・マネジャー 村重 慎一郎氏)、自治体(福島市)との連携である。学生は、実際の自治体(福島市)のローデータを用いて、地域(福島市)の課題を解決することによって、データサイエンティストに求められるスキルを身に付ける。さらに、本授業では優れた学修成果をあげた学生たちによる「市長プレゼン会(福島市役所)」も企画している。

 

積み上げ式

 2022年度より「データサイエンス実践演習」の履修に際しては、「データ分析入門」を事前に履修するよう学生に推奨する。科目間の接続を図ることで、およそ1年ほどの時間をかけて、基礎から実践までデータサイエンスについて学ぶ。これにより地域課題・社会問題の解決にデータを活用できる優秀な人材の育成に取り組む。

 

1:講義名は2022年度より「データサイエンス入門」から「データサイエンス実践演習」に変更される。